夫と私は育った国が違うので、お互い育ってきた環境は全然違います。
当然、自分が子供だった時と夫が子供だった時の経験は違うわけで、子育ての考えも正反対だったりすることも多いです。
多くの育児書などには、父親、母親の教育方針は統一した方がいいなんて書かれてますね。
これ、
国際結婚カップルの我が家では不可能だと思うんです。
それでも、まだ子供が小さかった時はお互い話し合って、なるべく考えを一緒にするように努力はしました。
あまりの違いに呆れたり、たまには喧嘩したり、、。
例えば、子供が歩き出した時に、私はリビングルームにある子供が触りそうなものは子供が触る前に全て手の届かぬところにしまうようにしました。でも夫は子供が手の届くところに物を置きます。そして、子供が触ったら、注意して、触らせないようにすればいいと言います。私はこんなに小さい時にはちょっと無理では??と反論したけど、夫は子供が小さい頃から徹底してました。
多くのアメリカ人の家庭は子供がいても、リビングルームは子供がいる家庭に思えないくらい片付いていて、おもちゃ一つなかったりしませんか?うちの夫もそれを目指していて、リビングにおもちゃがあるのをすごく嫌がります。それでも赤ちゃんの頃はいくつかオモチャを置いていても何も言いませんでしたけど、二歳くらいになったら、オモチャをリビングに持ってくるのをすごく嫌がってました。自分の部屋で遊べ~~って。
反対に、日本の家庭だと、子供がいたら、リビングルームにオモチャ箱が設置されてるところが多いですよね。それの方が楽だし、目も届くし、私はいいと思うんだけど。
小学生になって、喧嘩したり、いじめられたら夫は
「やられたらやり返せ!」と子供に仕込みます。私は
「やられたら先生かママかパパに言いなさい」と学校のハンドブックにある通りに教え込みます。
これは、日米の違いって言うより、個々の考え方の違いですね。
幸い、うちの長男は温厚というか、ボケ~っとしているので、喧嘩になることは滅多にないんだけど、次男は大きくなったら問題児の可能性大なので、このあたりはちゃんと考えを統一しないととは思っているんですけどね。
そもそも
アメリカは個を尊重する国、そして日本は和を大切にしますね。最近、夫と私の考え方の違いで、本当にそうだなぁって思う事が多々あります。
夫は
滅多に他人を信じません。他人がどう思うかよりも自分又は家族がどう思うか。他人、仕事、何よりも家族が大優先です。他人から得た情報は参考程度にし、その情報の信憑性を探ります。
私は
誰でも信じちゃいます。そして誰でも好きになっちゃいます。(異性としてじゃないよ、人間的にね)ああ、この人、いい考えしてるな、とか、いい目の付け所してるな、って思ったらすぐ好感持っちゃう人です。多分おばあちゃんになったら、「オレオレ詐欺」に引っかかります。すぐ他人に影響されるし、他人から得た情報は信憑性有り無しに関わらず信じてしまう人です。信じる事で他の人とうまくやっていけると思うんです。そして世界が広がることがとても楽しいです。
夫はきっと、これから子供に
「まず疑え」と教え、私は
「信頼しろ」って教えますね。
確かにアメリカではっていうか、現代の社会では日本でもそうだけど、疑わなかったら殺されたり、変な事件に巻き込まれたりするから、疑う事を教えるのはとても重要な事だと思います。
でも、信頼する事でいい人間関係を築いていけるのも事実です。
今は、お互いの意見は交換しても、考えを強制的に変えさせようなんて思わなくなりました。
こんな親の元で子供達は育って、一体どんな子になっていくんだろう?
親の意見を統一した方がいいのは、子供が混乱してしまうから。
だとしたら今頃子供は大混乱ですね。(笑)
で、考えの違いを知った上で、実際どうしているかと言うと、自分のしたいようにしています。でも、お互い、妥協はしていきますね。
リビングにおもちゃは無い方がいいなって最近思い始め、リビングにあったプレイエリアを撤去しました。ちびっ子二人はその時遊びたい物を持ってきて、終わったら自分の部屋に持っていくように言います。別にリビングにおもちゃがなくてもやっていけることに気付きました。
自分の考えさえ統一してません(汗)
これでいいのかな?
夫と会って十年だけど、50%は妥協してきたかな。
だからお互いの考えを統一するには後十年は必要なようです。
子供は育っていく過程で父母両方の考えをそれぞれ実行してもらって、どっちがいいかは子供が決めてくれればいいんだけど。でも子供だからね。判断はやっぱり大人がちゃんと導かないといけないのかな?難しいところです。
子供と共に親も育つ。本当だなって思います。
子育ての正解なんてないよね、、。
(注)日米の違いというよりも、男女の違い、個々の考え方の違いであることも多いです。だから、一概にアメリカはこう、日本はこう、って言うのは好きじゃないんだけど、他の国際結婚カップルと話していて、共通点があった事を例に挙げてみました。
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